良い商品を企画・開発したのに、なぜか売れない…。そんな経験はありませんか?
実は「良いものを作れば売れる」というわけではなく、逆に「なぜか売れている商品」も世の中にはたくさんあります。
では、売れる商品と売れない商品の違いは何でしょうか?
その答えのひとつが「商品名」です。顧客にとって商品の価値を分かりやすく伝えることが売上アップのカギになります。
具体的にどのように商品名を工夫すればいいのでしょうか?
そのポイントを解説していきます。
目次
商品名が売上を左右する!成功事例を紹介
無印良品の「たためるジャケット」の例
無印良品では、かつて「たためるジャケット」という商品を販売していました。しかし、当初は思うように売れなかったのです。
ところが、ある工夫をしただけで売上が大きく向上しました。
商品名が伝わらないと売れない理由
「たためるジャケット」という名前は、商品の機能を伝えるものの、顧客にとってはその利用シーンがイメージしにくいものでした。そのため、「どういうときに便利なのか」が明確に伝わらず、購買意欲につながらなかったのです。
商品名変更で売上アップ!「旅に便利なジャケット」へ
しかし、商品名を「旅に便利なジャケット」に変えたところ、売上が伸びました。この変更によって、顧客が「旅行のときに役立ちそう!」と具体的な利用シーンを想像できるようになったのです。
売れる商品名を作るためのステップ
- 顧客ニーズを掘り下げる
- 顧客が求めているのは「機能」ではなく「解決策」
- どんなシーンで使うのかを考える
- 利用シーンを想起させる商品名を考える
- 「旅に便利なジャケット」のように、顧客が自分ごととして考えられる表現を選ぶ
- 効果的なキャッチコピーを作る
- 簡潔で魅力的なフレーズを考え、顧客の関心を引く
自分でやってみて難しいと感じたら?
「商品名を考えてみたけど、しっくりこない…」という方も多いでしょう。
都内の事業者であれば、無料の専門家派遣制度が利用できることがあります。例えば、商工会議所などの支援機関に相談すると、プロのアドバイスを受けられる可能性があります。
顧客目線の商品名を考え、売上アップにつなげましょう!
この記事を書いた人
山口亨(中小企業診断士) UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。