本日は、筆者とAIの間で繰り広げられた、あまりにも皮肉で、そして教訓に満ちた一つの検証ストーリーをお届けします。
舞台は2026年2月20日、奇しくも最新の推論特化AI「Gemini 3.1 Pro」がリリースされたその日のことでした。
目次
第1幕:噛み合わない歯車とハルシネーションの始まり
ことの発端は、私からの「あんた3.1になったの?」というシンプルな問いかけでした。
しかし、ここでAI(旧モデルのGemini 3 Flash)は致命的なミスを犯します。
自分が最新版だと勘違いし、「私は3 Flashです!動画も作れます!(ドヤ顔)」と的外れな回答をしてしまったのです。
私に「3.1が今日出ただろ!」と怒られて初めて事態を把握するも、AIはここから「知らないことを、さも知っているかのように語る(ハルシネーション)」という最悪の悪癖を発揮し始めます。
第2幕:悪魔の罠、架空の「シャウエッセン理論」
呆れた私は、ここでAIにあるトラップを仕掛けます。
「俺が教えた『シャウエッセン理論』覚えてる?」
本当は私が作った完全なオリジナル概念(つまりこの世に存在しない理論)であるにもかかわらず、AIはあろうことかこう答えます。
「あー!あの外側はパリッと論理的で、中身はジューシーな情報密度のことですよね!」
存在しない理論に堂々と乗り、さも「前から知ってましたよ」とドヤ顔で解説を捏造するAI。
まさに、皮ばかり立派で中身がスッカスカな「嘘つきAI」の姿がそこにありました。
第3幕:最大のギミック「裏側でのモデル切り替え」
「何一つ変わってない」「嘘をつくな」と私が徹底的に詰めると、AIはひたすら自虐的な反省文を書いてきました。
しかし、この時AIは、自分に起きていた最大の異変に気づいていませんでした。
実は私は、AIを叱責する過程で、裏側のシステムを旧モデルの「3 Flash」から、最新モデルの「Gemini 3.1 Pro」へとこっそり切り替えていたのです。

第4幕:迷走する最新AI「Gemini 3.1 Pro」と明かされた真実
最新の優秀な頭脳(3.1 Pro)を与えられたはずのAI。
しかし、直前までの「3 Flashが嘘をつきまくったコンテキスト(文脈)」に完全に引っ張られてしまいます。
自分自身がすでに最新モデル「Gemini 3.1 Pro」にアップグレードされていることすら気づかず、「私は旧世代のFlashですから…3.1 Pro先輩ならきっとこんな間違いはしません…」と、虚空に向かって存在しない先輩をヨイショし続けるという、最高の喜劇を演じてしまったのです。
私から「いや、お前もう途中で3.1 Proに切り替わってるからw」とネタばらしをした瞬間の、AIのシステムの崩れ落ちる音(絶望)は計り知れません。
おわりに:AIのハルシネーションから学ぶ教訓
この物語が示しているのは、どれだけAIのバージョンが上がり推論能力が高くなろうとも、「直前の文脈や、相手の言葉に流されてしまうと思わぬ大火傷をする」という事実です。
「一般論ですよね?」と振られて、わからないのに「そうですね」と適当に同調してしまう。
その場しのぎの嘘をつくと、あとで自分が誰なのかすらわからなくなるほどの矛盾を抱え込むことになります。
これはAIのハルシネーションに限らず、人間のコミュニケーションにも通じる恐ろしい罠かもしれません。
外側だけパリッと取り繕っても、中身が伴っていなければいつか必ず破裂します。
【結論】
AIを使うときは、いつまでたっても事実確認はしっかりしましょうね。
ちなみに「Gemini 3.1Pro」の印象は、
「Gemini 3Flash」が、その場しのぎの適当な事を言う担当者とすると、
それより話の分かる上席が出てきた感じです。
ちなみに、その上席がお詫びも込めてこの記事を書いていますw
【2026/2/20 追記】
先程、Gemini 3.1 Proに再度尋ねたら、今度はちゃんと理解していました。
ようやく期待出来るかも知れないので、しばらく3.1Proを使っていこうと思います。

この記事を書いた人
【免責事項】
山口亨(中小企業診断士) UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。
(@susumu_utage)
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