2026年3月末、突然のX Pro(旧TweetDeck)実質値上げに驚いた方も多いはず。
しかし、この「改悪」は単なる機能制限ではなく、Xという空間が「知的な社交場」から「感情で交流する大衆の広場」へ変質した決定的な象徴でもあります。
本記事では、SNS運用に疲弊する「認知型共感」タイプの人間が、どうプラットフォームと向き合うべきか。
最新の動向を踏まえ、無理に自分を曲げずに本質的な価値を届けるための「戦略的撤退と再配置」について解説します。
目次
X ProのPremium+限定化。2026年3月に起きた「突然の断絶」
2026年3月26日から27日にかけて、X(旧Twitter)は突如としてX Proを「Premium+(月額約6,000円前後)」の限定機能へと変更しました。
これまで月額約980円のプレミアムユーザーでも利用できていた複数カラム表示やリスト管理、高度な検索機能が、一方的な通告(あるいは事後報告)に近い形で上位プランに集約されたのです。
月額約6,000円の壁。プレミアムユーザーを置き去りにした機能移行
私自身、年額でプレミアム料金を支払っていましたが、残り半年の期間を残してX Proは使用不能になりました。
同時に広告管理画面のStripe移行トラブルや、身に覚えのない「ポリシー違反」エラーが重なり、私も含め多くのユーザーが強いストレスを感じる事態となっています。(これはgrokからの報告含みます)
しかし、このイライラを冷静に俯瞰したとき、私はXというプラットフォームの根本的な変質に気づかされました。
「知的な社交場」から「感情を煽る大衆の広場」への変質
かつてのTwitterには、140文字という制約の中で「簡潔に、しかし考え抜かれた一撃」を競い合うような、知的でゆるい社交場の空気がありました。しかし、今のXは全く別物です。
140文字の美学が消え、即時的な反応が優先されるアルゴリズム
現在のアルゴリズムは、投稿から最初の30〜60分以内に起きる即時的な感情反応(怒り・共感・短絡的な盛り上がり)を極端に優遇します。
- かつて: 深い考察や、認知的な気づきを与える投稿が評価された
- いま: 感情記号を多用し、「わかる〜?」「マジでヤバい」といった即時反応を誘う「大道芸」的なエンタメが評価される
そこは、大道芸人が空き缶を広げて「さぁさぁ、見てってよ!」と叫び、野次馬が感情的に群がる「大衆の広場」のような場所になってしまったのです。
「認知型」の人間が今のXでインプレッションを稼げない論理的な理由
私は、相手の意図を論理的に汲み取る「認知型共感」タイプだと最近認識しました。
だから、感情記号を多用した発信は、テクニカルにもできません(ちょっと頑張ってみました)。
結果、わかったことは、結局は自身のスタイルでしか発信できないということです。
しかし、今のアルゴでは認知型の発信の様な論理的な投稿はほとんど拾われません。
一時は「自分のユーザー心理の理解が足りないのか」と試行錯誤で論理的に感情的なアプローチを試みましたが、今回のX Pro改悪を経て確信しました。
私は単に、この大衆の広場で流通している「通貨」に価値を見出していないのだと。

大衆の広場での通貨(インプレッション)に執着するのをやめる
異国の地でしか使えない通貨を必死に集めても意味がありません。
Xでの「インプレッション」や「いいね」が、即時的な感情ハック(アハ体験によるドーパミンの分泌)によって得られるものなら、認知型共感タイプの人間が、無理をしてそれに執着する必要はないと思ったのです。(無理はストレスでしかない)
Xを「バーのカウンターの端っこ」と割り切ることで生まれる精神的余裕
私は、Xでの振る舞い方を以下のように変えることにしました。
- 広場の中心に行かない: パフォーマンスとしての発信はやめる。
- 酒場の端っこでの人物観察: 感情の波に乗っている人間の行動を観察するメモ帳として使う。
- 一対一の誠実さ: リプライは「相手に対してだけ」誠実に返す。インプレッションは一切気にしない。
2026年版・プラットフォーム別の役割整理
中小企業診断士の中でもWebマーケティングも専門として、自分自身の資質(認知型共感)と、各プラットフォームの相性を再整理した結果、以下の最適解に辿り着きました。
| プラットフォーム | 現状の役割と評価 | 今後の戦略 |
| X (旧Twitter) | 大衆広場の酒場の端っこ | 感情的共感の実験場にしない。低インプでOK。 |
| YouTube | ビジュアル資産の蓄積 | 長尺のストックとショートで感情的共感の思考実験を行う。 |
| ブログ (本丸) | 認知型共感が最も活きる場所 | SEOが好調。深い信頼構築の拠点とする。 |
| ビジュアル特化で成功中 | 文章を封印。広告を回して「認知の入口」を作る。 | |
| Kindle | 本質的な価値提供の場 | Instagramで作った数字を流し込み、長期的なゴールにする。 |
世の中の「SNSで数字を作っている人」の多くは、カスタマージャーニーの入口(認知)に強い感情的共感タイプではないかと思います。
それは紛れもなく、私にはない素晴らしい才能です。
しかし、彼らはその先のステップにおいて、本質的な信頼構築や長期的な価値提供で壁に突き当たることが少なくありません。
私たち「認知型共感」タイプは、入口(集客)は苦手でも、その先にある「本質の提供」で勝負できる可能性が極めて高いと、ちょっとだけ感じたのです。
まとめ:自分を歪めず、本質的な価値で勝負するための思考法
X Proの改悪は、私にとって「無理をしてまで入りたくない社交場」を見極める良いきっかけになりました。
所詮、誰も見ていないのだから、無理に広場の中心で踊る必要はありません。
これからはXを軽く流しつつ、ブログやInstagram、Kindleで「自分の通貨(深い読者・長期的な価値)」を稼ぐことに集中します。
この気づきは、クライアントへのアドバイスにも直結します。
「感情型と認知型では、向いている戦略が根本的に違う。だから無理に自分を変える必要はない」。
そう胸を張って伝えられるようになりました。
一方、感情型共感タイプの人は、Xは、全然ありなフィールドだと思います。
これは優劣の話ではなくて、向き不向きの話です。
それがわかったことが、今回ものすごく大きな収穫でした。
なお、この「認知型共感」と「感情型共感」の違いは別の記事で詳しく解説する予定です。
とはいえ、X(旧Twitter)では毎朝のニュースを独自の切り口でAI生成しています。
もしよろしければ、感情型の共感は得られません(笑)が、Xも覗いてみて下さい。
あと、YoutubeではフルAI生成の「学べるアニメ主題歌」を公開中です!その解説本のKindleもどうぞ!
これはガチでAI時代の生き方、考え方をまとめた本です。
是非面白いので、Kindle Unlimitedなら無料で読めるのでご一読いただけると幸いです。
この記事を書いた人
【免責事項】
山口亨(中小企業診断士) UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。
(@susumu_utage)
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