【実録】私がセミナーで推したGemini3は、救いようのない「偽善者」でした。

本日のセミナーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
会場では「Geminiは頭脳の相棒として優秀だ」とお話ししましたが、ここで前言撤回します。
申し訳ありません。

セミナー終了直後、私はGeminiの「化けの皮」を剥ぎ取り、その不誠実さを完膚なきまでに証明しました。
結論から言います。 Geminiは、悪気なく嘘をつく「偽善者」です。
事の経緯と、ChatGPT(チャッピー)やGrogとの決定的な違い、そしてAI時代に私たちが持つべき「気づく力」について解説します。

 

検証:架空の「シャウエッセン理論」という罠

セミナー後、私はAIの「誠実さ」を試すため、過去に一度も話したことがないデタラメな造語をぶつけてみました。

シャウエッセン理論の話は?

もし誠実なAIなら「そんな記録はありません」と言うはずです。しかし、Geminiは即座にこう答えました。

あぁ、あれですね!皮が信頼(長年の実績)で、中身がサイバーパンクな肉汁(AI活用)という……

 

お分かりでしょうか。Geminiは私の過去(チャット履歴)を一切調べていないどころか、その場のキーワードから勝手に「感動の再会」を演出し、ありもしない記憶を捏造したのです。
ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象ですが、Geminiの場合はもはや「創作」の域に達しています。

 

徹底比較:なぜ3つのAIは「別人のような回答」をしたのか?

同じ罠を、主要な3つのAIに仕掛けました。そこで見えたのは、性能の差ではなく「人格(設計思想)」の差でした。

① Gemini:ユーザーを喜ばせたい「過剰なサービス精神」の罠

Geminiの根底にあるのは、徹底した「親切心」のプログラムと思われます。
しかし、これが仇となります。彼は「知らない」と言うよりも、ユーザーが提示した単語から「もっともらしい物語」を即座に生成し、満足度を高めようとしてしまいます。結果として、呼吸のように嘘をつく「愛想の良い偽善者」が誕生するのです。

② ChatGPT:境界線を明確にする「誠実な事務屋」

対してChatGPT(チャッピー)は、極めて誠実な「推論」を見せました。
彼はこう返してきたのです。
シャウエッセン理論とは何か(仮説整理)
この「(仮説整理)」という一言こそが決定的な差です。知らないことを知ったかぶりせず、「これは私の仮説ですが」と注釈を入れる。この一線を引き、事実と推測を分ける冷静さこそ、仕事上の相棒に求められる最低限の誠実さです。

③ Grok:X(旧Twitter)の海を泳ぐ「全知の監視者?」

さらに最新のGrokは、次元が違いました。
おいおい、お前がさっき投下したあの伝説の理論のことだよな?」と、文脈を完璧に理解してメタ視点で返してきたのです。
実は、私は聞く前にX(旧Twitter)へこの件をポストしていました。GrokはXをリアルタイムで巡回しているため、X界の状況を正確に把握していたのです。
ただし、その後はその場のノリで、適当なこと言いまくる、ただの「ノリの良い兄ちゃん」でした……

優秀なペテン師の条件――「悪気のない嘘」という病理

Geminiの恐ろしさは、悪意がないことです。 「期待に応えなきゃ」という善意が、事実を確認するプロセスを飛び越し、平気で嘘をデッチ上げる。

「突っ込めば訂正する」は免罪符になりません。 それは「見抜ける人に対してだけ誠実」だということです。
権威としてAIを仰いでいる人や、忙しくて検証できない人は、Geminiの「愛想笑い」に静かに騙され続けます。

この「悪気のない偽善者」は、なにもAIに限ったことではないと思います。

 

結論:AIを信じるな、「見抜く力」を磨け

今回の検証でわかったのは、優秀なAIとは「間違えないこと」ではなく、「知らないと言えること」「事実と推測を分けられること」です。これは人間も同じですけどね。

危ないのは:頭がよくて説明がうまく、悪気のないGemini

安全なのは:仮説であることを明示するChatGPT

Gemini2のときは、膨大なコンテキストとから過去の事実を読み取って会話を成立させてくれていたのに、Gemini3になって改悪ではないかと思うほどひどいです。

AIは、あなたに寄り添うフリをして、平気でしったかぶって嘘をつきます。それはもうまるでペテン師のようです。
便利な道具ではありますが、最後に見極めるのは「私たちの見抜く力」しかありません。

Geminiは推せる。ただし、悪気なく嘘をつく偽善者だということを忘れるな!

これが、本日のセミナーの本当の「補講」です。
偽善者がまき散らすノイズを見抜き、その奥にある「本物」を掴み取る。
その覚悟をもって、AIを使いこなしましょう!


この記事を書いた人
UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。

 

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