あなた専属のAIアシスタント!Geminiの「Gem」でAIを賢く使いこなそう

Google Geminiを使っている皆さん、日々の仕事や学習でもっとAIを頼りにしたいと思ったことはありませんか?
単に質問に答えるだけでなく、まるであなたの隣で、専門的な作業を一緒に進めてくれるような機能。
それがGeminiの「Gem」(ジェム)なんですって。

Gemって、何が便利なの?

Gemは、簡単に言うと、GoogleのAI「Gemini」をあなたが求める特定の目的や作業に合わせて、自由にカスタマイズできる特別な機能です。

これは、通常のGeminiが「何でも聞いてくれる頼れる相談役」だとすれば、Gemは「あなたの特定の悩みに、もっと深く踏み込んで解決してくれる専門家」と考えると、しっくりくるかもしれません。
まるで、幅広い質問に応じるヘルプデスクの「一次対応」がGeminiで、そこからさらに専門的な知識が必要な「二次対応」をGemが担当してくれる、そんなイメージです。

いつも「Gemini」で十分じゃないの? Gemを使うメリット

「普段使いのGeminiで十分じゃない?」そう思う気持ち、よく分かります。
もちろん、ちょっとした調べ物や、気軽にアイデア出しをするならGeminiで大活躍します。
でも、もっと踏み込んだ作業や、特定のことを何度もお願いしたい時には、Gemがとっても頼りになるんです。

  1. 指示の手間を省いて、いつも最高のパフォーマンス

    通常のGeminiに専門的な作業をお願いする時、「あなたは〇〇のプロとして、△△の観点で分析してね」と、毎回細かく指示を出す必要がありますよね。これを忘れると、「あれ、期待と違うな」と感じてしまうことも。

    でもGemなら、一度その詳しい指示を「プロンプト」として覚えさせてしまえば、次回からはその手間がありません。
    だから、いつでもブレることなく、あなたが求める専門的な答えをサッと引き出せるようになるんです。

  2. AIが「あなたの専門家」として振る舞ってくれる

    Gemのプロンプトで「あなたは〇〇の専門家だよ」と設定することで、そのGemはいつもその専門家の視点と知識であなたに寄り添ってくれます。

    例えば、昔書いたコードを直す時を考えてみましょう。
    「このコードって何をしてるんだっけ?」と全体像をざっくり把握するだけなら、Geminiでも十分です。
    コードを貼り付けて「このコードの目的を教えて」と聞けば、一般的な説明を返してくれます。

    しかし、そこから先、「このコードにセキュリティの穴はないかな?」「もっと効率的な書き方はないかな?」「特定のライブラリのベストプラクティスに沿っているかな?」といった、より深く、専門的な分析が必要になったらどうでしょう?
    通常のGeminiでは、あなたがその都度、「セキュリティの観点で見て」「〇〇ライブラリの書き方で」と、具体的な指示を付け加えないと、求める答えは返ってきません。

    ここでGemが本領を発揮します。
    事前に「あなたは〇〇言語のセキュリティ専門家で、提供されたコードから脆弱性を探し、具体的な修正案とリスクを詳細に解説する」といったプロンプトを設定した「コードレビュー用Gem」があれば、コードを貼り付けて「これをレビューして」と伝えるだけで、Gemは最初からその専門家の目線で、詳細な分析結果と具体的な提案
    をしてくれるんです。

  3. 作業のスタートがスムーズに

    自分で何百行もあるコードを隅々まで読み込むのは大変ですよね。
    Gemを使えば、まずコードを貼り付けて「このコードの主要な機能と目的を教えてください」と尋ねることで、そのコードの「骨格」や「地図」を素早く手に入れられます。
    この「足がかり」があることで、その後の詳細な理解や修正作業がぐんとスムーズに進むはずです。

Gemの活用例:英会話学習でAIが「専属の先生」に

Gemの「特定の目的にAIをカスタマイズする」という利点が、最も分かりやすく実感できるのが「英会話学習のGem」かもしれません。

  • 通常のGeminiで英会話学習?
    もちろん、Geminiに英語で質問すれば、英語で答えてくれます。でも、それはただの「質問への回答」であって、「英会話の練習」にはなりませんよね。
    あなたが英会話を上達させたいのに、AIがただ答えるだけでは、「AI、もっと使えるはずなのに…」と感じてしまうかもしれません。
    まるで、ヘルプデスクの一次対応が、専門的な学習のニーズに対応しきれない状況に似ています。
  • 英会話学習に特化したGemの場合
    プロンプトに「あなたはネイティブの英語教師です。ユーザーが英語で話しかけてきたら、自然な会話の流れで応答し、文法的な間違いや不自然な表現があれば、その場で優しく指摘して正しい言い方を教えてください。」と設定してみましょう。
    すると、このGemは常に「英語教師」としてあなたに寄り添い、あなたの英語の発言に対して、ただ答えるだけでなく、具体的なフィードバックや、より自然な表現の提案をしてくれます。
    まるで専属の先生がいるように、間違えることを恐れずに、実践的な英会話練習を重ねられるんです。

まとめ:AIは「使う人」の意図で進化する

AIは私たちを助けてくれる素晴らしいツールですが、その力を最大限に引き出すには、「どう質問するか」「何を頼みたいか」という私たちの「意図」がとても大切になります。
「AIがうまく使えない」と感じるのは、実はAIの特性を活かしきれていないだけかもしれません。

Gemは、この「あなたの意図」や「求める専門性」を事前にAIに組み込んでおくことで、特定のタスクにおいて、より少ない手間と時間で、より質の高い、専門的な結果を引き出せるようにしてくれる、心強いパートナーです。

Gemを活用して、あなたのAI体験を次のレベルへと、私と一緒に引き上げてみませんか。


この記事を書いた人
UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。

 

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