無料で始める!飲食店が「Instagram」で集客する最強のコツ【リール×ハッシュタグ編】

「Instagram、周りの店もやってるけど、うちもやった方がいいの?」
「投稿しても、全然見てもらえない…」

そう感じている飲食店経営者の方は多いのではないでしょうか。
Instagramは、今や若い世代を中心に、飲食店選びに欠かせない情報源となっています。

広告費をかけられない中小飲食店でも、Instagramを効果的に運用すれば、お客様の「行ってみたい!」「美味しそう!」という衝動を掻き立て、来店に繋げることが可能です。

今回は、Instagramの中でも特に集客に強い「リール動画」と「ハッシュタグ」に焦点を当て、お金をかけずに「見つけてもらう」ための実践的なコツを解説しますます。

なぜ今、Instagram(リール×ハッシュタグ)が無料集客の切り札なのか?

Instagramは視覚的な情報に特化したSNSです。
美味しそうな料理の写真や動画は、お客様の食欲を直接刺激し、「行ってみたい!」という感情を強く揺さぶります。

特に「リール動画」は、Instagramが現在最も力を入れている機能。
アルゴリズムが積極的にフォロワー以外のユーザーに表示させるため、広告費をかけずに新規顧客にリーチする最大のチャンスです。
そして、そのリーチを支えるのが「ハッシュタグ」です。

Instagramで「見つけてもらう」ための3つの最重要ポイント

せっかく魅力的なコンテンツを作っても、お客様に見てもらえなければ意味がありません。
いかに多くの人の目に触れるか、つまり「認知」を獲得するかが鍵となります。

1. リール動画で「つかみ」を極める

リール動画は、あなたの料理やお店の雰囲気を、短時間で最も魅力的に伝えられる手段です。

  • 最初の1〜3秒で勝負!「つかみ」を意識する:
    • ユーザーは非常に早く動画をスワイプします。
      冒頭数秒で「これ、面白そう」「続きが見たい」と思わせる工夫が必須です。
    • 最高の瞬間を冒頭に: 完成した料理のアップ、湯気が立ち上る瞬間、肉汁が滴る様子、驚くような調理のテクニックなど、最もシズル感のあるシーンを動画の最初に持ってくる。
    • インパクトのあるテロップ: 短く分かりやすいキャッチコピーや、ユーザーの疑問を刺激する問いかけ(例:「このラーメン、実は…!」「一口食べたら止まらない!?」)を冒頭に入れる。
    • テンポの良い編集: 短いカットを素早く繋ぎ、視覚的な刺激を与えることで、ユーザーの離脱を防ぎます。
  • 流行のBGMを積極的に活用する:
    • Instagramのリール作成画面で表示される「トレンド」の音源を積極的に使いましょう。
      Instagramのアルゴリズムは、人気の音源を使ったリール動画を優先的に表示させる傾向があります。
      あなたの動画が多くの人に見られるための、非常に重要な要素です。
  • 最後まで見てもらえる工夫:
    • 動画は短すぎず、長すぎず、飽きさせない構成に。
      目安は15秒〜30秒程度。ユーザーが最後まで見てくれると、アルゴリズムからの評価が高まります。
    • 音無しで見ても内容が伝わるように、テロップや字幕を効果的に使いましょう。

2. 戦略的なハッシュタグで「発見」される

ハッシュタグは、あなたのリール動画や投稿が、まだあなたをフォローしていないユーザーに「発見」されるための羅針盤です。

  • キーワードの組み合わせでリーチを最大化:
    • ビッグキーワード(広範囲): #地名グルメ#地名ランチ #ラーメン など。
      多くの人が検索しますが、競合も多いため、認知の「入り口」として利用します。
    • ミドルキーワード(特定のジャンル): #地名ラーメン部 #地名カフェ巡り #パスタ専門店 など。
      特定の興味を持つ層にアプローチできます。
    • スモールキーワード(ニッチ・詳細): #店名 #最寄駅名グルメ #地名+メニュー名 (#地名つけ麺) など。
      競合が少なく、ピンポイントで探しているユーザーに深くリーチできます。
    • これらをバランスよく、投稿内容に合ったものだけを10〜20個程度(最大30個まで)つけるのがおすすめです。
  • 流行のハッシュタグも活用:
    • 関連性がある範囲で、Instagramや世間で流行しているハッシュタグもいくつか取り入れてみましょう。
  • ハッシュタグの配置:
    • キャプションの最後や、コメント欄にまとめて記載することで、投稿文をすっきり見せることができます。

3. 「保存」を促すコンテンツとエンゲージメントの促進

あなたのリール動画や投稿が「保存」されると、Instagramのアルゴリズムに「このコンテンツはユーザーにとって価値がある」と高く評価され、さらに多くの人に表示されやすくなります。

  • 保存したくなる情報を提供する:
    • 実用的な情報: メニューの詳細、価格、期間限定のキャンペーン情報、お店の場所、予約方法、おすすめの利用シーン(例:「デートに最適」「一人飲みにもおすすめ」)などを明確に伝える。
    • 後で見返したくなる内容: 「〇〇の作り方(簡易版)」「今日の裏メニュー」など、見返したくなるような工夫を凝らす。
  • 積極的な交流とUGCの活用:
    • コメントやDMへの返信: 寄せられたコメントやメッセージには、迅速かつ丁寧に返信し、お客様との関係性を深めましょう。
    • お客様の投稿を活用する(UGC):
      • お客様があなたの店で撮った写真や動画をInstagramに投稿してくれたら、許可を得てあなたの公式アカウントで「リポスト」や「ストーリーズで紹介」しましょう。
      • これは、お客様への感謝を示すだけでなく、お店の信頼性を高める強力な口コミ(UGC)となります。
        お客様が自発的に投稿してくれるコンテンツは、広告よりもはるかに信頼され、購買意欲を高めます。

まとめ:お金がなくても、集客の道は必ず開ける

今回ご紹介したInstagramの集客施策は、すべて無料で始められます。
特別なスキルや広告費は一切必要ありません。

しかし、これは「何もせずにお客様が来る」という魔法ではありません。
お金をかけられないなら、その分「あなたの時間」をかけることが重要です。
魅力的な写真や動画を撮影し、投稿を作成し、お客様と交流する。これらはすべて、あなたの労力と時間が必要です。

残念ながら、お金も労力もかけずに楽して儲かる、そんな集客方法はこの世には存在しません。

それでも、これらの地道な努力は必ず報われます。
お客様は、きっとあなたの情熱と工夫に気づいてくれるはずですし、Instagramでの認知拡大は、きっとその強力な後押しとなるでしょう。


この記事を書いた人
UTAGE総研株式会社 代表取締役
公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。
代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。

 

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